お兄ちゃん朝までずっとギュッてして 二話

女妹（おなみ）家のお兄ちゃんは、そら、あかね、こはく、すみの4人の妹たちと一緒に暮らしています。

お兄ちゃんは小さい頃に重い喘息を患った経験から、毎晩一人の妹と一緒に寝る習慣ができました。

ある日、両親であり研究者でもある両親から『ハグによる免疫向上』の実証実験を依頼されます。

条件としては、毎晩眠る前に妹を10秒以上愛情を持ってハグし、匂いをかぎ、途中で離れてしまったらやり直し、そして愛情をこめてハグすることが必要です。

妹たちはこれを「女未家ハグの5つルール」として額縁付きで居間に掲示しました。

お兄ちゃんはハグの相手としてこはくを選びます。

こはくはしっかり者で家事も得意ですが、お兄ちゃんとのハグを通じて、自分の弱さや心の隙間が少しずつ明らかになっていきます。

背中から抱きしめることで恥ずかしさを和らげつつ、愛情をこめたハグを通じてお互いの絆を深めるのでした。